皆さんお疲れ様です。
Childish Gambino(チャイルディッシュ・ガンビーノ)をご存知ですか?
たまたま、YouTubeでミュージックビデオを観て印象に残った曲であり、曲に込められたその背景や歌詞を調べたところ非常に興味深く今回ご紹介します。
Childish Gambino(チャイルディッシュ・ガンビーノ)とは?
彼はミュージシャン、脚本家、俳優、コメディアン、プロデューサー、監督と様々の面でマルチに活躍をしている人物です。
チャイルディッシュ・ガンビーノはミュージシャン時のステージネームで俳優としては、ドナルド・クローヴァーとして活躍しています。
最近では、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018年)で若きランド・カルリジアンを演じています。
そんな彼が、2018年5月5日にリリースした曲が『This is America』です。
曲のはじまりはとてもコミカルで上半身裸のガンビーノがバックコーラスとともに『パーティがしたい』『金が欲しい』『盛り上がろうぜ』陽気な曲なのかと思えば、突如銃で顔を蔽いかぶされた人物の頭を撃ち抜き「This Is America」と言い放ちます。
黒人のゴスペル隊が歌う場面になると、ガンビーノがマシンガンでゴスペル隊を銃殺します。そして、「This Is America」の歌詞へと続きます。
込められた本当のメッセージ内容は非常に重いです。
アメリカでの銃暴力の問題、アメリカでの銃乱射事件問題、銃乱射事件が続発するにもなかなか進まない銃規制への批判、ミュージックビデオのはじめに登場するギターを弾いていた最初に撃たれる人物はミュージシャンのカルヴィン2世ですが、2012年に自警団員に射殺された黒人高校生トレイボン・マーティンの父親にそっくりだと話題にもなりました。
曲の途中たばこを吸うシーンの17秒の沈黙は銃乱射で亡くなった17人の人たちのことを意味しています。
曲の終盤で、 『that's the tool』との歌詞とともに携帯を持ち上から見下げている少年たちが映ります。toolはスラングで銃を意味しており、以前、携帯持ってただけで銃と勘違いされて撃たれた事件を表しているものだと思われます。
いつも黒人が銃を向けられ、銃の犠牲になる。黒人に対する人種差別に対してのメッセージを込めた曲であると読み解いてます。これまた興味深いのですが、本作のミュージックビデオは、日系アメリカ人のヒロ・ムライが監督しています。
本作はガンビーノにとって初の、1位及びアメリカ国内トップ10にランクインしたシングルとなりました。オーストラリア、カナダ、ニュージーランドでも1位を記録し、現在YouTubeでは、4.5億回の再生数を誇っております。本国アメリカでも物議をかもし話題となった曲です。
印象に残った歌詞の和訳です。
これがアメリカだ
過ちに気をつけろ
ミスしちゃダメだ
俺が創ってるのを見てくれよ
これがアメリカだ
過ちに気をつけろ
俺がどう生きてるか見てくれよ
警察はヘマばかりだ
これがアメリカだ
俺の住む地区では銃が横行してる
俺だってストラップでつないで
持ち歩かないとやってられない・・・
※友人に和訳してもらったため保証は出来かねます(笑)
曲の背景やミュージックビデオに込められた意味を理解しながら聴くと初めて聴いた曲の印象が変わり別の角度から曲を楽しめますね。
では、引き続きよろしくお願いいたします。