皆さんお疲れ様です。
米国株投資ブログでありながら、本日は面白い日本企業がありましたので、ご紹介したいと思います。皆様は農業用ドローンを手がけるナイルワークスという企業をご存知でしょうか?
先日INCJ、住友化学、住友商事、クミアイ化学工業、未来創生ファンド、Drone Fundを引受先とする第三者割当増資により、総額で約16億円を調達したことを明らかにしました。実は、2017年10月にも産業革新機構などから8億円を調達していて、累計の調達額は約24億円にもなります。
このナイルワークスという企業が何をしどうしてこれほどの資金調達ができたのか?
その秘密はドローンを使い自動での農薬散布や農作物の成長度合い診断し散布する肥料・農薬の量を最適化する技術を持ち合わせサービスとして提供しているのです。
農業分野でのIT活用というと、農作業を行う機械の運転化などがあげられますが、一個人が行えるようなレベルのものでなくまだまだ、企業が実証実験レベルで行っているもので実用化には至っていないと思います。
そのため、IT化はまだまだ整備されていないといっても過言ではありません。
農業分野へのIT企業の活躍の場は今後非常に大きく、新たなビジネスチャンスの場である事は間違いないでしょう。
このナイルワークスは2015年 1月に設立され、先にも説明した通り、農薬散布や農作物の成長度合いの確認などのサービス提供を行っていますが、それを可能としているのがセンチメートル精度でドローンを完全自動飛行する技術を保有しているためです。
実際にサービス内容としては圃場上空30~50㎝から自動で薬剤散布と生育診断圃場上空30~50㎝で自動飛行させるだけで、薬剤散布と生育診断を同時に自動実行する農業スタイルが実現可能となり、完全自動飛行なので、操縦スキルがなくても、誰が作業しても、毎回、同じ精度で散布作業を可能としています。
作業の軽減が図れることがメリットであるとの事です。合わせて、搭載した生育調査用カメラで圃場データを取得し、診断結果に応じた最適量の農薬、肥料散布の実用化を行っていくとの事です。↓動画を参考としてください!
ナイルワークスによると、すでに2018年夏には全国各地で75回におよぶ実証実験を実施しており、同社は「保有する技術を水稲以外の作物に展開し、日本のみならず海外にも進出することで、精密農業のリーダーになることを目指します」と発言しています。
先日、自動運転技術の企業として2社ご紹介しましたが、今後自動というキーワードが重要となるかもしれませんね。仕組を早々に作った企業が勝ちです。
成長分野の有望ベンチャー企業を今後も紹介していきたいと思います。
では、引き続きよろしくお願いいたします。